高度成長政策と福祉の充実を天秤にかけて「成長か福祉か」、「産業か国民生活か」という二者択一式の考え方は誤りである。福祉は天から降ってくるものではなく、日本人自身が自らのバイタリティーをもって経済を発展させ、その経済力によって築き上げるほかに必要な資金の出所は無いのである。
田中角栄
田中角栄のその他の名言
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政治家にはオール・オア・ナッシングというものはない。まず最善手を目指し、一方で次善、三善の策を考える。すべてのリーダーの心得でもある。
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何事も相手に対して手を抜くな。誠心誠意、全力投球で向き合うことだ。それが最大の気配りということだ。真の信頼関係はそうした中から生まれる。
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とにかく、人の悪口をいったり、自分が過去に犯した過ちを反省せずに、自分がすべて正しいとする考え方は、国のなかでも外でも通用しない。そういう考えの人には一人で山の中に住んでもらうことだよ。
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医者だって、ノミのキンタマばかり研究しおって医学博士になっても一人前とは言えん。全てのものを総合的に判断できて、正しい処方箋とならなきゃだめだ。
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赤坂、柳橋、新橋でも、料亭の女将で店を大きくするのはどんな奴かわかるか。仲居上がり、女中頭あがりだ。芸者や板場を立てて、見事に大きくする。ダメなのは芸者上がり。
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ロッキード事件というトラバサミにかけられた。足をとられた方が悪いのか、トラバサミを仕掛けた方が悪いのか、それは後世の学者が判断するもの。私は断じて何もしておりません。
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ワシの演説を、皆、楽しんで聞いてくれるが、じつは話に信頼感があるからだ。ここでの信頼とは何か。数字をキチンと示すことにある。数字と統計、これに優る説得力はないということだ。
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保険は人が死なないうちに、事故が起こらないうちに掛けるものだ。保険には掛け捨てというものもある。日本人も生き延びるために保険の掛け捨てを考えなくちゃいけない。本当だよ。
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保護貿易主義にあぐらをかいては駄目。工業製品は全て自由化する。関税は思い切って引き下げる。日本は自由化に十分対応できる。
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僕は運だけでここまで来た。人間の一生というのは、結局、運だ。実力があり、いくら自分が自負してもダメなものはダメ。努力、努力。努力と根気と勉強。こういったものが、運を捕らえるきっかけになる。