開高健
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ハンティングの体験は深いものだったね。一発のライフルの銃声が引き起こしたものはいっぱいありまして、私はいまも戸惑っているようなところがある。
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悠々として急げ。
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私は鍛錬訓練が普通にできる人が好き。役者の場合鍛錬訓練はお箸の上げ下ろしと一緒。
生まれるのは、偶然生きるのは、苦痛死ぬのは、厄介。
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自然を温存するためには人間は謙虚にならなければならない。
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海を愛するのは賢者であり、山を愛するのは聖者である。
遠い道をゆっくりとけれど休まずに歩いていく人がある。
漂えど沈まず。
外国語が読めても外国人のことはわからない。外国語が話せても、わからない。外国に住んでも、わからない。外国人を知るには文学によるしかない。それも一流の文学ではなく、二流の文学である。
釣師にはいろいろと厄介な気質があり、いい道具なら一も二もなくとびつくという面がある。また道具のよしあしを見わけることにかけては、日ごろどんなケチンボでもコウと狙いをつけた釣道具にはあきれるほどの大金を投じて悔いないから、デパートにさまよいこんだ女よりもまだ目が鋭いのである。
右の眼は冷たくなければならず左の眼は熱くなければならないのである。いつも心に氷の焔をつけておくことである。
無駄を恐れてはいけないし、無駄を軽蔑してはいけない。何が無駄で何が無駄でないかはわからないんだ。
海が鳴る夜は人も答えねばなりません。
文学はファッション・ショウじゃない。古いも新しいもない。進歩も退歩もない。わかりきったことじゃないか。
《正直が最善の策》というのは熟慮、権謀を尽くしたあげくの人が吐く痛苦の言葉だ。
明日、世界が滅びるとしても今日、あなたはリンゴの木を植える。
朝露の一滴にも天と地が映っている。
教えるものが教えられるのが教育の理想である。
波のなかに岩があるたくさんの獣が遊んでいる。
日本人もまたたいした精力と規模で自然の破壊にいそしんでいる。日本の田には小川の小ブナも夕焼けの赤トンボもいず、草むらの恋人たちは耳もとに蜜バチの唸りを聞けないでいる。日本の田は稲こそ生えているが、もう自然ではなくて、化学粉末ですみずみまで殺菌された屋根のない工場となってしまった。
開高健のすべての名言