イビチャ・オシム
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前に出ること-。それだけでサッカーは即座に美しくなる。少しリスキーではあるが美しい。
優勝候補とか、ビッグスターのいる国とか、それは実はメディアが作り上げた虚像に過ぎなかったということ。
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追いつこうと思うから離されるのだ。
恐らく世界のベストプレーヤーとは、ペレとマラドーナで間違いないだろう。しかし、彼らにも弱点はある。走らないことだ。
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だれの真似もする必要はない。自分たちの道を探さなければならない。
リスクを冒して失敗したらそれは褒めてやった。その代わり、同じ失敗は繰り返すなよ、と言った。そうすると選手は成長する。
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ワールドカップの現時点でのトレンドは人生と同じだ。トレンドは勝利であり、成功である。しかし、どのように成功まで至るかについては誰も聞かない。チームにプレーと知識とパワーを結びつけることに成功したものが勝利する。そのようなフォーマットのもと、次のようなサッカー選手がチームの土台となる。背が高く、パワーがあって、プレーと闘争、そして戦争の準備が出来ているサッカー選手だ。今日成功しているチームの多くの構成は非常に似ている。クラブと代表の多くがドログバやトニのような背の高いFWを一人置き、それを周囲に攻撃的なプレーを形成するというもの。
私は相手チームによってテーマを変えていた。選手は毎日の少し違った練習をする中で、試合に向けての準備をしていたことになる。言葉でなくてトレーニングで選手は対策をしていたことになる。
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あまりにエレガントなプレーヤーは難しいかもしれない...美のために死を選ぶという選択はあるが、死んだ者はサッカーができない。
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に頼ることも悪くない。どこで使うかという議論を入念にすれば、問題はないはずだ。
ひとりで試合を変えられる選手たちの時代が、これからやって来るかもしれない。今日もそういう選手は存在し、チームは彼らを必要としている。あらゆる大会が明らかにしているのは、そういう選手を持たないチームは、絶対に優勝できないということだ。
美しいサッカーとは何なのか。文章で表現するのは簡単だが、ピッチ上で、そのサッカーを実現することは難しい。
トップクラスの選手は、シンプルにプレーするものであり、それが一番美しい。
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サッカーに最も必要なのはアイデアだ。アイデアの無い人ももちろんサッカーはできるが、サッカー選手にはなれない。
やったことが返ってくるのが人生というもの。もっと走るべきだし、タイトにプレーすべきだ。全てが返ってくるのだからやらなくてはいけない。
巧い選手でも走らなければいけない。走らないぶんの借金は監督が払わなければいけない。
賢い=できるだけ効率的という意味だ。自分勝手なプレーをせずに、とにかくシンプルなサッカーを心がける。日本にも多かれ少なかれ賢い選手はいるが、例えば先が読めるような選手が真のクレバーなプレーヤーといえるだろう。5秒先を読めれば40メートルのダッシュをしなくてもいいはずだし、力を蓄えられる。
国が生きて、フットボールが呼吸をし続けている限り。人は、これを経験しなければならないのだから。
一生懸命探すニワトリだけが餌にありつける。
美しさと効率性は両立しない。それが両立できているのはバルセロナぐらいのものだ。
イビチャ・オシムのすべての名言