イビチャ・オシムの名言

ライオンに追われたウサギが逃げ出す時に、肉離れをしますか？要は準備が足らないのです。

二本足で日本に来たが、杖をついて三本足で帰ることになるかも。それだけ多く足跡を残したということなら、私の財産はその杖だ。

サッカーは技術だけではなく、何かを感じる感覚－遠くを見たり、位置関係やタイミングを計る目、チャンスやピンチになりそうだと嗅ぎつける鼻－そういうものが大事だ。それを育てるためにはまわりの援助が必要だ。その上で、才能が努力によって開くのだ。

リスクを冒して失敗したらそれは褒めてやった。その代わり、同じ失敗は繰り返すなよ、と言った。そうすると選手は成長する。

あなたは、息子さんを「最後まであきらめずに走る子供」に育てましたか？

限界には、限界はありません。限界の定義は何だと思いますか。限界は個々の選手の目標で、限界を超えれば、次の限界が生まれるのです。

ブラジルが一番と決まっているのだったら、ほかの国はサッカーをやる必要はない。だから、サッカーは面白いんだ。強いと言われていても、彼らが常に勝つわけではない。

君たちはプロだ！休むのは、引退してからで十分だ！

リスクを負わないチャレンジはない。そういう日本人に欠けている哲学の部分を埋めたいと考えていた。

偶然で日本に来た。二年目からは偶然ではない。私の意志だ。

だれの真似もする必要はない。自分たちの道を探さなければならない。

日本人はシステム論議が好きらしいが、システムは保証でしかないことを理解したほうがいい。システムの奴隷になってはいけないのだ。

本当に強いチームというのは夢を見るのではなく、できることをやるものだ。

相手より５歩余計に走れば、その５歩がすでに勝利の５歩だ。

負ける覚悟も含めて、すべてにおいて、完全な準備をしなければならない。準備に「やり過ぎ」などという言葉はないのだ。

選手も人間であることを前提にメディアは扱ってほしい。人間はミスをするし、心が傷つくこともある。

私は「４－４－２」「４－３－３」などのシステム論を議論することが好きではない。いや、むしろ、そこに何の発展的な意味も感じない。

人の頭ではなく、自分の頭で考えなければならない。

大事なことは、昨日どうだったか、明日どうかではなく、今日一日を大切にすること。

サッカーの試合とは絶対に一人では成立しない。君たちの人生も同じじゃないか。

監督というものは、常に何がうまくいっていないかを探さないといけない。私はブラシのようなもの。常にホコリをはらうことをしないといけないのだ。

ピッチで指示を待ち続けていたら、試合には負けてしまう。私が望んだのは、対戦相手のことを考え、敵にとって危険な地帯へ進入していくプレーだ。

恐らく世界のベストプレーヤーとは、ペレとマラドーナで間違いないだろう。しかし、彼らにも弱点はある。走らないことだ。

人生は100年も続かない。選手のサッカーキャリアなどもっと短い。その短い選手生命の中で、何か歴史に残ることをしようじゃないか。

ただ大量の水を運べばいいわけではない。おいしい水でなければならない。泉からわいたばかりの、冷たい水だ。日本にもワサビを栽培する泉があるだろう。ああいうところの水だ。

代表選手というのは、代表だけではなく各クラブでもプレーするわけで、人生を二倍生きているようなものだ。Ｊという人生、代表という人生を二つ生きているわけだ。

若い選手に言いたいのは、サッカー人生は短いということです。

監督というものは心理学者であり、教育者でなければならない。それにときどきは上手にウソもつかなければならない。

日本がヘタなプレーをすると私は責任を感じる。私が日本でしてきたことは無駄だったのかと思ってしまう。

タレント不足と言うならば、ユース時代から数年間にわたる強化が無意味だったということだ。つまり選手を否定することは彼らを選び、指導してきた人々も否定することになる。

私には、理想とするサッカーはない。「こういうチーム」と決めてしまうとそれ以上のチームにはならないからだ。完璧と言えるチームはないと思っているし、起こりうる状況の中で常に前進して行くだけだ。

日本人は平均的な地位、中間に甘んじるきらいがある。これは危険なメンタリティーだ。受け身過ぎる。フットボールの世界ではもっと批判に強くならなければ。

サッカーに最も必要なのはアイデアだ。アイデアの無い人ももちろんサッカーはできるが、サッカー選手にはなれない。

選手は何かを成し遂げられるという自信を持たなければならない。リーグ優勝でもカップ戦でも何でも良いが、勝てるという自信がなければプロサッカーという仕事はできない。

厳しい状況に追い込まれるほど、選手は問題を解決しようと努力し、発想が豊かになるものだ。ゆえに悪条件下では、メンタルフィットネスの準備がとても重要になってくる。

サッカーは戦争ではない。政治がスポーツに悪影響を及ぼさないことを、強く願う。

1点負けていたって、まだ試合には負けていない。

いったん掲げたら堂々とそれをめざせ。戦いの前から負け犬になるな。

君たちには口というものがついているだろう。しゃべれ！もっと！その口はコーチングだってできるんだぞ。

サッカーというものは紙に書いてすべてを説明できるものではない。いろいろな情報やビジョン、アイデアがあり、それらが全部混ざって成り立っているものだ。

自分を信じることだ。自信の無い者に戦う資格は無い。

やることをやってもし負けるのなら、胸を張って帰れるはずだ。

美しいサッカーとは何なのか。文章で表現するのは簡単だが、ピッチ上で、そのサッカーを実現することは難しい。

古い井戸に水があるのに新しい井戸を掘るのはやめた方がいい。チームを作るならば経験のある選手たちを中心にして作らねばならない。

サッカーにおける「スピード」とは何か。それは、相手選手より速く走ることだけを意味してはいない。スター選手の中には足の遅い選手もいる。

日本の最大の長所は機敏さである。私が日本代表監督に就任した際、それを最大の武器として期待し計算していた。実際、それは、世界が「まるで忍者のようだ」と表現するほどのものだった。

今の世の中、真実そのものを言うことは往々にして危険だ。サッカーも政治も、世の真実には辛いことが多すぎる。だから真実に近いことを言うようにしているのだ。

ピクシーことドラガン・ストイコビッチから、「名古屋グランパスの選手が、敗戦の後や満足のいく仕事をできなかった後でも、まるで何もなかったような態度でいることが理解できない」という感想を聞いたことがある。

ご存知かもしれないが、監督時代の私は、ＰＫ戦になるとロッカーへ引っ込んでいた。

システムそのものより、チームとしてのインテリジェンスが問題だ。基礎は個人個人のインテリジェンスだが、サッカーは11対11人のスポーツだ。

「リスクを負わない者は勝利を手にすることができない」が私の原則論である。

トップクラスの選手は、シンプルにプレーするものであり、それが一番美しい。

ひとりで試合を変えられる選手たちの時代が、これからやって来るかもしれない。今日もそういう選手は存在し、チームは彼らを必要としている。あらゆる大会が明らかにしているのは、そういう選手を持たないチームは、絶対に優勝できないということだ。

日本の選手達は、もっと自分の仕事に責任を持たなければならない。

Ｊリーグで鍛えなければならない。Ｊリーグでリスクを冒さねばならない。Ｊリーグのスタジアムに観客を集めなければならない。

他人に責任を押し付けているならば、サッカーという仕事をすることはできない。

日本は監督の輸出国を目指すべきだし、選手より、監督に「海外組」が現れる方がよほど私はうれしい。日本サッカーが本物になった証しにもなる。

休み？ないよ。もっともっと練習してもらう。どうしてできなかったのか、練習で追求することが大事だ。

まずは俺の練習を100％でやれ。足りないものはその練習に全部つまっているから。

ゲームに負けることはある。ただ負けるにしても自分たちのプレーをやりきって負けるのと、そうでないのでは大きな違いだ。

去年の結果は、去年の結果です。今年はまた、今年の結果が出るでしょう。

戦術というものは紙に書いて説明できないし、ひと晩で身につくものでもない。

美しさと効率性は両立しない。それが両立できているのはバルセロナぐらいのものだ。

自由を与えられた選手は、いつどこでどのようにプレーするか自分で判断しなければならない。･･･自由を与えられて何かできる選手と、何もできなくなる選手がいる。

エゴイズムはプレッシャーへの強さでもある。エゴイストだから外す、では監督として単純すぎる。

日本人は批判されることをネガティブに捉える傾向がある。日本人は、本音をグサリと言われることが好きではないように思えた。

最も美しいサッカーを実践し、選手は常に動き、危険で、技術も高い。スペインはサッカーの未来を象徴している。

戦術は、自分たちで決めるものではなく、相手に対して作るもの。相手がどうくるかによって、戦術を変えている。

走ったって負けることはあるけど、走らずに負けるよりマシだ。

サッカーとは、トータル的にこれが理想というものがない。だからこそ魅力的なんだ。

「リスクを冒し勇気を奮い立たせろ」と、何度も繰り返し提言してきた私自身が、リスクを負わないで日本代表を語れるだろうか。私を支えたのは、そういうメンタリティだった。

オランダ人は長身ではあるが、肉体的な特徴や長所を含めて日本人に近い。日本のモデルとなるべきである。

もしパラグアイに勝ちベスト８に進んでいたならば、日本のサッカーは、世界的ステイタスを手にして一歩前進どころか、２キロ先に前進していただろう。

岡田監督は、大切な何かを日本代表へと持ち込んだ。そして、ためらいなく中村俊を外した。おそらく岡田監督以外なら誰も彼をスタートのメンバーから外すことはできなかっただろう。

イミテーションを繰り返しても、彼らを超えることはできない。日本はコンプレックスから開放されて、自分たちのストロングポイントを自覚するべきだ。

私は本来ならもう一回監督としてワールドカップに出場する予定だった。だから第三者として冷静に見るわけにはいかない。

スカパー！の１ヶ月は悪くなかった。しかし、ナマ放送で、試合後に何か気の利いた面白いコメントをというプレッシャーがかかると、ゲームに集中できない。

優勝候補とか、ビッグスターのいる国とか、それは実はメディアが作り上げた虚像に過ぎなかったということ。

視聴者がおそらく見えていないであろうことに、注意を喚起するコメントを意識した。

自分がそうではないのに、選手にだけ１００パーセントを要求することはできない。ただし、私は少々長生きしすぎたので、自分の経験を自分の息子たちだけでなく、他の子供たちにも伝えたい。

私にとって重要なのは、代表に選ばれていることを自覚してほしいということ。その一員であることに誇りを持つことが大事だ。

人間的にポジティブで信頼され、チームの方向性を示すのが、本物のリーダである。そして、そのリーダーは、チームによって選ばれなければならない。

日本ではスタジアムにファンが溢れたとしても、彼らは礼儀正しく、ピッチ外もとても平和だ。...フーリガンのいないスポーツ国家は理想ではないか。日本人はそのことに誇りをもっていい。

監督にとっては、毎回のトレーニングが選手にとっての試合に相当する。

身体が大きく、フィジカルに強い選手に対する問題についての回答は簡単なものだ。重要なことは、こちらには機動力のある選手がいるということ。小さくても常に動き回る選手、積極的で素早くて、早く走る選手たちがいる。

選手が監督と同じ考えでプレーし、同じ野心をもつようになれば、もうその時点で大成功ではないか。そのためには、まず監督が選手を覚醒させて何が可能であるかを示さねばならない。

国が生きて、フットボールが呼吸をし続けている限り。人は、これを経験しなければならないのだから。

あまりにエレガントなプレーヤーは難しいかもしれない...美のために死を選ぶという選択はあるが、死んだ者はサッカーができない。

一番大事なのは指導者が自分のチームの選手を尊敬すること。それから相手選手を尊敬することを選手に教えることだ。

敗北は最良の教師である、と言われる通りだ。だが、「だから明日の試合で負けたい」とは私は言えない。

２、３人の選手でシステム的に何かを解決しなければならないときに、個人的な作戦のミスを犯しがちで、それが日本代表の恒常的な問題にもなっているのである。

アイデアだ。監督にとって大事なのはアイデアだ。

奇跡といっても、自然に起きるわけではない。奇跡がなぜ起きるのか、プロセスを研究する必要がある。毎日奇跡が起こるわけではない。奇跡を金で買うこともできない。入念に準備をした上でしか、奇跡は起きない。

発言当時、その目標は、あまりにも高く絶望的としか思われなかったのは事実だろう。だが岡田監督は、「ベスト４」に到達する可能性が、決してゼロではなく、むしろ実現可能であったことを南アフリカで証明したではないか。

刻々と変化していく相手の戦術に対して、我々の長所を最大限に生かしてゲームを支配するには、どういう戦術を採用すればいいか。肝心なのは、柔軟な対応力である。

賢い＝できるだけ効率的という意味だ。自分勝手なプレーをせずに、とにかくシンプルなサッカーを心がける。日本にも多かれ少なかれ賢い選手はいるが、例えば先が読めるような選手が真のクレバーなプレーヤーといえるだろう。5秒先を読めれば40メートルのダッシュをしなくてもいいはずだし、力を蓄えられる。

私は相手チームによってテーマを変えていた。選手は毎日の少し違った練習をする中で、試合に向けての準備をしていたことになる。言葉でなくてトレーニングで選手は対策をしていたことになる。

自分が誰かよりも弱いことを実際に認めなければ、日本人は、自分が劣っていることを認めないだろう。

心臓に悪いので見なかった。私はここでは死にたくない。故郷のサラエボで死にたい。…それに、私がＰＫ戦を見ていると勝てないというジンクスがあるんだ。

玄関を出入りするときに毎回つまずいて、転びそうになるならば、それはドアが悪いのではなく、つまずく方に問題がある。

この世で最も美しい生物である人間の営みとしてのサッカー。そういうポジティブな世界観をもって、サッカーという人間の芸術活動に取り組む若者を育んで欲しいのです。

追いつこうと思うから離されるのだ。

一生懸命探すニワトリだけが餌にありつける。

いいチームとは、実は、大きな集合体が、やるべき仕事を確実にミスなく成し遂げているチームなのだ。

結局、オランダは決勝まで進んだ。彼らは、相手を破壊するような汚いサッカーをすることもできる。オランダは、すべてを知っているチームだったのだ。

現代サッカーは責任感に基づいていると言っても過言ではない。責任感のある選手だけが、プレーできるのだ。

全てが偶然だけなら、サッカーに監督は必要ない。だが、偶然についてもいろいろ哲学することできる。どんな偶然も、自分たちがサポートすることによって、幸運を自分たちのほうに引っ張ることができる。

監督の右腕となる人物は、ピッチの上にも必要だ。それが中澤であるのか、それとも俊輔や楢崎なのか。人望が厚く、他の選手たちが言葉に耳を傾ける選手。その選手がキャプテンになるのだろうし、ひとりではなくふたり必要だ。

巧い選手でも走らなければいけない。走らないぶんの借金は監督が払わなければいけない。

リーダーとは生まれつきのものだ。リーダーとして生まれるか、そうでないか。学べるものではないし、そのための学校もない。そこに難しさがある。

サッカーの法則で、良いプレーをしているときには勝てないものだ。

日本人は、海外のまねをするのではなく、自分たちの持っている特長をもっと生かすべきだね。

肉離れ？ライオンに襲われた野うさぎが逃げ出すときに肉離れしますか？準備が足りないのです。私は現役のとき一度もしたことはない。

サッカーは段階を踏んで進歩していかないといけない。走ること、戦術、すべての面でそうだ。

規律を守ることとリスクを冒すことは矛盾することではない。規律を守りながら、いつ、どこでリスクを冒すかアイディアがなければならない。

そんなに効き目があるならおれも南アにいきたい。

５０年後に今日のサッカーが、どう見えるかは、１９６０年代のサッカーと現代のサッカーを比較するようなものに違いない。サッカーは、きっと、それほどの進歩を永遠に遂げるのである。

偽物は、いつまでたっても偽物。模倣はどこまでいっても模倣なのである。

ある意味、チェスのように敵の最初の動きを見て対処、対応するのだ。サッカーはチェスと同じではないが、非常に似ている競技である。

日本とザッケローニという哲学の合体には、素晴らしい混合物を創造する可能性がある。

選手はデリケートな存在で、ギターの弦のように少し触っただけで大きな音を出す。すぐに影響を受ける。傷つきやすい生き物なのだ。どんな変化にも敏感だ。ちょっとした変化がもとですぐに自信を失ってしまうものだ。

Ｊリーグにおけるサッカーは、まだまだ未完成だ。厳しい意見を言うようだが、まず第一にスタジアムに殺気がないのだ。雰囲気が、まるでぬるま湯のようであれば、そこで何かビッグなことを成し遂げるのは難しい。

日本は、ベスト８、ベスト４に進むべき絶好の機会を逃した。日本のサッカーが新たな一歩どころか２キロほど先にまで進むチャンスを自ら放棄したのだ。日本は、リスクを冒す準備を怠っていたと言わざるをえない。

監督が現役のときはこうしたものだという話を聞くのを現役の選手は嫌がる。そんな戦争前の昔話でしょ、と。･･･選手は昔話は嫌いなものだ。

いいシュートだ、もう少し幸運に恵まれていればゴールだった。繰り返せ。今度はファーポストの角を狙うんだ。

私の現役時代のようなプレーをする奴は即時追放だ。監督になって短い間に哲学が変わった。最初に監督として選手に接して気がついた。それではチームプレーはできないと。

今日の試合は序章、第２章と、まったく違う展開のサッカーの本を書いてしまったようだ。ただしその本は、行間を読まなければならない本である。

ポジティブシンキングに客観性が加わるときに、平常心は生まれる。逆に何も信じるものがなくなったときに、あらゆる可能性が泡となってその姿を消すのだ。

俺が走らせたいから走らせているわけではない。試合では相手が走らないといけないという状況を作ってくるからその準備をしているだけなのだ。

前に出ること－。それだけでサッカーは即座に美しくなる。少しリスキーではあるが美しい。

すべてのチャレンジに応じられるように、フィジカルとフィットネスを万全に準備し、しっかりとディシプリンを正した状態でいることが肝心だろう。

オランダが怖がるような攻撃ができなかった。日本にかけていたのは殺し屋の本能。チャンスは絶対にものにするという気迫がないから勝てなかった。

日本中の何百万人が、代表監督を一度はやってみたいと思っているだろうが、責任あるプロとして、楽しいことよりは苦しいことの方が多い。代表監督を要請されたことは名誉に思うが、割に合う仕事ではないのだ。

覚えた日本語のひとつに「頑張れ」という言葉があります。「頑張る」は「戦う」という意味ですね。今度は、私が皆さんに「頑張れ」と申し上げる番です。

メディアの皆さんも、今日のゴールだけで本田をヒーローだと持ち上げないでほしい。もし明日の一面がすべて本田ということになれば、日本の未来は危ない。ヒーローは１人ではなく全員だ。

アイデアが存在する間は常にアクティブになる必要がある。同じことを繰り返すようになると人間は終わりだ。今の私には仕事なしの状況が考えらない。金のためではない。いつも金は私にとって重要じゃないことだ。

アグレッシブなプレーを心がけることで、欠点は埋めることができるのだ。敵に呼吸をさせてはならない。

今回は選手同士のコミュニケーションを増やした。コミュニケーションというのは、ありすぎても少なすぎてもダメ。今回はちょうどいいコミュニケーションが取れた。今でも監督と選手のコミュニケーションは通訳を介しているので難しいが。

現代のサッカーにおいては、プレーそのものの速さにプラスして判断の速さが、欠くことのできない条件となっている。

特定の選手の報道ばかりしてはダメだ。良い選手はたくさんいる。賛辞ばかりではなく批評はしっかりすること。

サッカーは人生のようなもの。勝敗を分けるのはほんの小さなニュアンスである。

相手をリスペクトするのが負けない秘けつだ。

本人は平均的な地位、中間に甘んじようとする。

ブラジルにロナウジーニョがいることは貴方達が書いているほどのアドバンテージではない。彼は最もアトラクティブな選手であり、観客を楽しませることができる特別なステータスを持った選手だ。しかしパリ・サンジェルマンでも彼は同様に才能ある選手だったが、バルセロナのようなプレーはできなかった。つまり彼は他のチームメート次第ということだ。

オレのトレーニングの中にはオマエに必要な全部が詰まってる。あの練習を１００％、１２０％でやることを心がけろ。そうすれば、オマエが探しているものが見つかるはずだ。

やったことが返ってくるのが人生というもの。もっと走るべきだし、タイトにプレーすべきだ。全てが返ってくるのだからやらなくてはいけない。

私にとって、サッカーは人生そのものだ。人生からは逃げられない。

若い選手にはミスする権利がある。

ワールドカップの現時点でのトレンドは人生と同じだ。トレンドは勝利であり、成功である。しかし、どのように成功まで至るかについては誰も聞かない。チームにプレーと知識とパワーを結びつけることに成功したものが勝利する。そのようなフォーマットのもと、次のようなサッカー選手がチームの土台となる。背が高く、パワーがあって、プレーと闘争、そして戦争の準備が出来ているサッカー選手だ。今日成功しているチームの多くの構成は非常に似ている。クラブと代表の多くがドログバやトニのような背の高いFWを一人置き、それを周囲に攻撃的なプレーを形成するというもの。

我々の国の人々はいつもお金を通して全てを見てしまう傾向がある。私は違う。日本に来たのは金銭面が動機になったのではない。意地から日本に来たわけであり、頑固さから日本に来たんだ。詳細を語るのは重要ではないが、私の内面にあったある不安やプライベートな事柄が問題となった。だからまず自問自答した。"イヴィツァ、ここで何がしたいんだ？しかしもうここにいるんだから、ほら働けよ"。1年、そして1年が経ち、もうここで3年目だ。