枡野俊明の名言
僧侶、造園家
枡野俊明の名言。全159個。
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夢というのは、大きい小さいではありません。たくさんの夢を持つことが良いということでもない。どんな小さな夢でもいい。大切なことは、それを深く掘り下げていくこと。自分が抱いた夢に時間をかけてやること。
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なすべきことをやっているとき心は充実しています。余計なものが入りこんでくる隙がないのです。それをしていないから心に不安という余計なものが入ってきてしまう。
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あなたはあなた以上でもないしあなた以下でもありません。等身大の自分に目を向けてそれを素直に周りに伝えればいい。それがありのままに生きるということ。
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安易に短い時間で叶う夢などありません。努力の結果などすぐに出ることは絶対にない。何年も何十年もかけて自分が抱いた夢と付き合っていくこと。
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ひた向きに自分の本分を全うしていれば、その結果が人を喜ばせ、引きつける要因になる。雑念にとらわれず、ただひた向きに取り組む姿こそ、人を感動させる。
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失敗を恐れて、いまの能力でこなせる仕事をつづけても進歩がありません。能力以上の仕事に挑戦してこそ成長があるのです。難しい仕事にチャレンジすれば、一度や二度の失敗はあって当然です。
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現代人はすぐに答えを知りたがります。一方で自分が出した答えをこれが正解だと相手に押しつけようともしますが答えは常に一つではないということに気づくことが大切です。
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どうすることもできない最大級の出来事が天災です。人間の力を超えた地球の叫び声ですから、何もできないのは当然。悔やみ続けても何も変わらないのも事実。時間をかけて、ありのままを受け入れていくしかない。
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掃除は心を整えるためのスイッチ。何も考えず、ただ一心に掃除に打ち込む時間を持てば、くよくよした気持ちも拭い去られるはず。
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生きるうえで「悩み」はつきものです。まったく悩みのない人生などあり得ません。生きるということはすなわち悩みと共に歩くことなのです。
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立場を変えて見れば相手の意見も正しいと思えるかもしれず、自身の論点とのズレも発見できるかもしれない。そうすれば、聞く耳を持ち、場を読む目も必要だと思えるはずです。
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「驚かせてやろう」「引きつけてやろう」などという下心を持って取り組む人は、それが必ず表面に浮き出てきます。下心が少しでも見えてくると、人々は警戒し、距離を置くようになる。謀は魅力を消し去る。
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チームがうまく機能しないのは、メンバー全員の目指すべき方向性が共有しきれておらず、それぞれが違う方向を向いている場合があるのではと感じます。
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全員の能力のレベルが同じということはあり得ません。それを前提に考えると、各人の持ち味が生かせる適材適所の役割を与え、スペシャリストを育てるマネジメントの方がチーム力は上がる。
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チームの足並みが揃わない。そう嘆くより、いま一度メンバーの能力や性格を見つめ直し、それぞれが活躍できるような環境や、評価の仕方を考えてみてはいかがでしょうか。
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自らよくありたいと思い行動するのはいいことですが、人からよく見られたいという意識があると、無理を招き疲れてしまう。ありのままの自分でおつきあいをすべき。
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人それぞれ、生き方も価値観も違うと言うことを大前提に、相手のいいところを見たつきあいが大事ですが、そのうえで、何も無理してまでつきあうこともない、という精神的な強さも必要です。
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自分と合わない部分があると思うなら、それはそれでいいのです。合わない部分は真実として受け止め、合う部分に焦点を当てて接するだけでも、苦手意識は軽減するはずです。
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遺産相続などの「相続」という言葉はもともと仏教用語です。師の教えを次の代に受け継いでいくという意味です。金銭やモノではなく、師からの教えを伝えていったのです。
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コミュニケーションの基本は会話です。昔のお父さんなら「いちいち言葉を交わすのは面倒だ、家族だから黙っていてもわかるだろう」と考えたかもしれませんが、時代は変わっています。
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ありのままの自分で生きている人は魅力的に映ります。その人を応援してくれる人も増えていくでしょう。人間的な魅力があれば、大勢の人が集まり、仕事の成果も大きくなるはずです。
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課題に対して必死に努力できるときは、自分のやる気など意識することはありません。要は、どれだけ主体的になれるかにかかっているのです。
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肝の据わった人間になるには、自分のなすことひとつひとつを丁寧に、納得がいくように進めることです。極端な言い方をすれば、ひとつひとつの所作に命をかけるのです。
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他人の評価ばかり意識し、今をおろそかにしては、未来の高い評価にはつながりません。今すべきことにコツコツと努力し、未来の成果につなげてほしい。
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部下が自分を慕い、ついてきてくれるようになるには、指示を出すだけでなく、自ら率先して仕事に取り組む姿勢を見せることが重要。
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一生懸命に考え工夫すれば、何かしら方法は見つかるはず。人間、窮地に追い込まれると頭を使いますから、知恵を振り絞ればいい。
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いずれチャンスは訪れます。そのチャンスを取り逃がさないために、日頃から力を尽くす努力をして、チャンスをつかむ準備を整えましょう。
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無心でひたすら成すべきことを一生懸命やっていると、「それっていいよれ」と思う人が集まってくる。一方、「こう言えば、相手が喜んで近寄ってくる」などの作為が見えると、人は用心して構えてしまう。
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背中が丸く覇気がない人と、若々しく自信があるように見える人では、どちらと一緒に仕事をしたいでしょうか。疲れが顔に出ると、ビジネスにおいてもプラスに働きません。
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終わったことは断ち切り、失敗の原因を自分なりに明らかにすることを大事にする。その経験を積み重ねれば、同じようなお題を突きつけられた時に、判断を見誤らなくなる。
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頭に血が上りそうなことを言われたら、へそから75mmほど下の丹田に力を入れて呼吸し、「ありがとさん」と3回唱えてみてください。不思議と気持ちが少し収まり、感情的な発言をせずに済むはずです。
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余裕がない一日の始まりは、縁の初めが悪いので、どんどん悪い縁につながっていく可能性があります。初めにいい縁を結ぶためにも、朝に掃除をすることは有効なのです。
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今あるべき姿がすべてを表しているのではなく、角度を変えれば、また違う強みが見えてくる。この世に存在するものはすべて、何かしらの役割を果たしている。
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何事も好嫌、優劣、勝負と白黒をつけるのも問題です。仏教は中道といって、黒白を決めません。干渉せず、お互いに成り立つようにグレーでいきましょうというのが仏教のスタイルです。
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縁というのは、10人いれば10人平等にやってきます。「縁がない」という言葉がよく使われますが、それは縁を結ぶ原因がないからです。日々の努力でその原因となるものを、あなたは作っているでしょうか。
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重要なのは、目の前のことに一生懸命に取り組み、縁が来た時に、ぽんと捕まえられるだけの準備を怠らないこと。縁をつかむ原因は、人間性かもしれないし、お金かもしれません。
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初めから遠いゴールを見れば、その道のりの長さにおののき、前に進めなくなってしまうこともあります。まずは足元を見て、今日、自分ができることに集中してみましょう。
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もし特定の人にバカにされるなら、相手はあなたを敵視しているかもしれません。足の引っ張り合いはエネルギーの浪費です。巻き込まれたら損するばかり。自分の評価も下げかねません。
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売上ノルマはいったん忘れましょう。その代わり、別の目標を立てるのです。この仕事は誰に喜ばれるかを基準に考えてみてください。
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過去の失敗がトラウマとなり、新しい仕事に踏み出せない人がいます。しかし過去は過去、悔やんだところで何も変わるはずはないのですから、放っておけばいいのです。
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人を引きつける魅力とは、当人からにじみ出てくるものです。少なくとも魅力的に思われることを目的に行動する人には、備わりにくい。
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未来への不安はその人の妄想に過ぎず、実体がないものに不安を感じていても何の進歩もないと気づければ、今なすべきことに集中できるはず。
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もし、周囲に学歴で評価する人がいるなら、器が小さい人だと思えばいい。ありのままの自分を受け入れ、自分の尺度で考えましょう。
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当たり前と思っていることが、いかにありがたいか。それを感謝する気持ちが持てるようになると、同じことの繰り返しだと思っていた毎日が、新鮮に思えてくる。
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「春来草自生」という禅語があります。これは、「春になれば自然に草木は芽生えてくる」という意味であり、人間の計らいとは全く関係なく季節は巡ることを指します。春が来ない冬は絶対にありません。
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人と比較することを、禅の世界では「莫妄想」という言葉で戒めています。意味は「妄想するなかれ」。つまり、「無意味なことをいつまでもクヨクヨと考えるな」です。
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人は妄想するからこそ、要らぬ不安や心配事を抱えてしまいます。他人をうらやむ気持ちや、自分はダメだという気持ちも実はすべて妄想であり、それにとらわれ、現状が変わらないのは、バカバカしいですよね。
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仕事で失敗したという事実は、いくら悔やんでも、引きずっても変えようがありません。まずその事実を素直に受け入れて、原因を自分なりに明らかにすることが次の成果につながる。
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上司や部下と互いに認め合えず、イライラしてしまう時は、相手の良い面を見つけるように意識しましょう。そしてこちらから先に褒めてみる。褒められて嫌な気になる人はそうはいないはず。
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物事がなんとなくうまくいかないとき、負の気分を変えたいときなどには朝の掃除をお勧めします。身の回りがきれいになると、誰もが「ああ、気持ちいい」と、すがすがしい気持ちになるはずです。
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相手の評価が気になるのは、他人と自分を比較しているからです。しかし、本来人間の価値は比べようがありません。自分の本分を生きればいいのだと、意志を強く持つことです。
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禅の考え方の基本は、マイナスなものをプラスに転じて考えるということでもあります。無理難題を押しつけられたと受け取るか、乗り越えて成長するチャンスととらえるか。
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お釈迦様も欲をゼロにしろとは言っていません。足ることを知れば穏やかでいられるということです。飛び交う情報に惑わされ、他人と比較をするから、劣等感を感じ、不安を呼び、苦しみ悩んでしまうわけです。
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禅では実践を最も重んじています。そのことを教えているのが「冷暖自知」という禅語です。器に入っている水は見ているだけでは冷たいのか温かいのかはわからない。考えるより動くことが大事なのです。
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どんな仕事にも、見落としてはならない大切なポイントがあります。私は「へソ」と呼んでいますが、経験を積むほど素早くヘソをつかめるようになります。
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部下と飲みに行って職場の上下関係を持ち出すと煙たがられます。相手のためにアドバイスしたいと本気で思うなら、会社での立場を離れて接することです。
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日本人はもともと協調性に富み、チームワークが優れています。ビジネスでもスポーツでも、世界の無台に出れば団体戦に強いことがよくわかります。チームワークを支えるのは、「我見」を離れた心なのです。
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病気は「気の病」と書くように、心と深く関係しています。心は、肉体にさまざまなかたちで表れてきます。次々と新しいことにチャレンジしていく人は、どれだけ忙しく働いても、見た目にも疲れを感じさせません。
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オフィスで考え込んでもアイデアが浮かばないときは、気分転換に出かけるのが一番です。屋上で深呼吸し、運動する。公園を歩き、自然に触れる。そうやってぐーっと狭まった思考を広げるのです。
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上司や部下に「どうも反りが合わない」と感じたら、尊敬できる面を探し、相手より先に褒めることです。褒められて嫌な人はいません。それどころか、褒めてくれた相手の長所を見ようとするものです。