早急さと若さは同じようなもので、そういう意味では、仕方がなかったとも思う。ただ、早急に1つの方向に進むのは、あまりいいことではない。それだけは確信を持って言うことができる。
吉本隆明
吉本隆明のその他の名言
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だいたい政治だって外国をいじめるのに一役買っているわけだし、国自体がそういうことをしてるから子どももそうなってきたんだ、という理屈までくっつけて言わないと、話にならないんです。
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人間という存在は考え、行動することで、天然、自然の与えた変化を乗り越えることもできるし、共存することもできる。それが動物との違い。
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生涯の中で直面する事件、事変をどう捉えるか。精一杯、自分で考えることが、大人という成熟への抜け道になるというか。誰かが示した安易で、簡単な答えに飛びつかないことが大切。
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日本の民衆が、「公のためには個が犠牲になってもいい」という考え方に陥りやすいのは、歴史的、地理的要因があるからで、アジア的制度というアジア固有の国家制度が長く続いてきたためです。
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自然と一緒に生きるという意味で、一番バランス感覚があるのは庶民。専門家も間違うということを前提に、僕らは自分の生活に照らし合わせて考える必要がある。
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公にどんなことがあろうと、自分や自分の近辺の人に役立つと思えることをやる。大人とは、信念を持ってそれができる人なのかもしれない。
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それに、僕は、「あいつ、不機嫌な顔をしている」って言われる顔をしています。これは地顔なんだよと言っても通用しねぇから、もうそういうことは一切抜きにしたい。
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法あるいは宗教あるいは儀礼あるいは風習、習慣というものを、本来的な所有よりも、もっと強固な意味で、自らのものであるかの如く振舞う構造のなかに、本当の意味での、日本の大衆の総敗北の構造がある。
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危ないから壊して捨てる。この処方箋はとてもわかりやすいもの。しかし、そのわかりやすさや早急さに引っ張られ、僕ら庶民が自分の頭で考えることをやめてしまうのは最もいけないことだと思う。