先生だけじゃなくて、社会的にうんと偉い人というのは、いじめについて、そんなによくわかっているわけじゃないと思います。
吉本隆明
吉本隆明のその他の名言
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生涯の中で直面する事件、事変をどう捉えるか。精一杯、自分で考えることが、大人という成熟への抜け道になるというか。誰かが示した安易で、簡単な答えに飛びつかないことが大切。
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日本の民衆が、「公のためには個が犠牲になってもいい」という考え方に陥りやすいのは、歴史的、地理的要因があるからで、アジア的制度というアジア固有の国家制度が長く続いてきたためです。
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だいたい政治だって外国をいじめるのに一役買っているわけだし、国自体がそういうことをしてるから子どももそうなってきたんだ、という理屈までくっつけて言わないと、話にならないんです。
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早急さと若さは同じようなもので、そういう意味では、仕方がなかったとも思う。ただ、早急に1つの方向に進むのは、あまりいいことではない。それだけは確信を持って言うことができる。
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人間という存在は考え、行動することで、天然、自然の与えた変化を乗り越えることもできるし、共存することもできる。それが動物との違い。
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人間判断の場合には、それを法律機能的にだけ考えてもダメだし、中途半端なところで倫理観を入れたり正義感を入れたり、良心の問題を入れると、まちがっちゃうよという感じが強いです。
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「あ、学校で何かあったな」ぐらい、親だったらわかります。そういう子に対して親のほうは、いつもと同じように扱ってやれば、それでいいわけです。
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自然と一緒に生きるという意味で、一番バランス感覚があるのは庶民。専門家も間違うということを前提に、僕らは自分の生活に照らし合わせて考える必要がある。
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凶悪犯罪をしたから凶悪な男だとか、そういうふうにはちっとも思えないし、また逆に、自分がいつ凶悪犯になるか、それもわからないですよ。
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日本の天皇制というのは、アジアの極東地区の辺境国家に見られる「生き神様信仰」の一つなんです。「生き神様信仰」は、チベット、ネパール、東南アジア、オセアニアなどにも見られます。
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「お前、今日は何かあったんじゃないか」とか、そんなことは聞かなくていい。そんなことを言うと、今度は話がもつれてくるから、聞いたりなんかしないでいいんです。