私が塾長をしている盛和塾には、中小企業の経営者の方がたくさん集まっておられます。私が、「あなたはなぜ会社の経営をしているのですか」「経営にはビジョンとミッションが必要なのではありませんか」「会社をよくしようと考えたら、まずはみなさんの考え方から変えていかなくてはならないのではないですか」といったお話をしますと、みなさん「ハッ」と驚かれます。それまで、自分の会社の利益というミクロな問題にのみ汲々としていた経営者が、自分の仕事の大義とは何かに目覚め、思考がほぐれていくと、急に視界が拓けるように感じるのではないかと思います。大義を考えることには、こうした効果があるのです。
稲盛和夫
稲盛和夫のその他の名言
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お客様が納得し、喜んで買ってくれる最大限の値段。それよりも低かったらいくらでも注文が取れるが、それ以上高ければ注文が逃げるという、このギリギリの一点で注文を取るようにしなければならない。
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人生長丁場、好きな仕事でないと長続きしません。しかし、まだ年端もいかない君が好きな仕事と思うのは、どんな仕事なんだい?それが本当に好きな仕事なのかい?
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ひとつの分野だけではそのビジネスが苦境に陥れば会社が傾いてしまいます。そんな事態を避けるためには、会社を変革し事業を多角化していく必要がある。
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意識の変化には、JALの社員が倒産という「死の淵」を覗いたことも大きかったでしょう。その恐怖心がなかったら、本気で意識改革をしようなどとは思わなかったかもしれません。