イチロー
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スターは正しい時に輝きを見せる。
ほぼ折れかけていた心がさらに折れた。
先輩たちを超えることが後輩の使命。
ヒザの力を抜いたら肩も抜ける。
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大事にしているのが、ゲーム後から寝るまでの2、3時間です。この時間のうちにその日のことを振り返って結論を出さないと、確実に引きずってしまいます。本来は、その日起きたことは、できるだけクラブハウスで整理する。それが理想です。
そのやはりは、僕には当てはまらない。
メンタルな部分が及ぼす肉体への影響は、とてつもなく大きい。
僕は仰木監督によって生き返らせてもらったと思っています。監督はたとえ数試合安打が出なくても、根気よく使ってくれました。その監督に感謝するためにも、いい成績を残したかった。
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僕にとっては、高校を出てすぐの92年にプレーしていたオリックスの2軍、あのチームの雰囲気は最高でしたから、すごく楽しかった。でも、楽しいのと面白いのとは、ちょっと違うと思います。いまだって、草野球の中に入って野球をやれば楽しいし、きっと笑いっぱなしですよ。でも、おもしろさというのはそういう次元では味わうことができない。
進化するときっていうのは、カタチはあんまり変わらない。だけど、見えないところが変わっている。それがほんとの進化じゃないですかね。
みなさん、いちいち年齢のことを言うんですよね。そればかり訊いて大丈夫なの、と僕が心配してしまうほどで。
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前向きに食事をし、前向きに買い物をした。何事も前向きに行動することが可能性を生む。
僕にとって準備は、一試合終わったときの言い訳の材料をなくす作業です。たとえばシューズやグローブを磨いていないと、エラーをしたときや怪我をしたときにシューズやグローブのせいにするかもしれない。そうした言い訳を自分にさせないように、納得いくまで準備をするのです。僕には普通のことだけど、それを異常だと言う人もいる。正解はわかりません。
オフの間までストイックにやるのはダメ。
苦しいけど、バッティングに終わりはない。もうこれで終わりというのがわかっていたら、救われるんです。もし、2割9分3厘でも、まあいいんじゃねえの、と感じている自分がいたら、ぶっ殺してやりたい。そんな打率しか残せていないことに怒りを感じている自分がいることは、悪くないんです。3割切って悪くないなと思いだしたら、僕、野球辞めます。4割を打つか、3割を切って満足したら、僕、確実に野球辞めますから。
自分自身が何をしたいのかを、忘れてはいけません。
何年、野球をやっても、勉強することがあるのです。
自分が持って生まれたバランスって絶対ありますから、それ崩しちゃダメです。
自分にとって満足できるのは少なくとも誰かに勝ったときではない。自分が定めたものを達成したときです。
僕がヒットを打って得点することが、チームに貢献することなんだなと改めて思いました。
イチローのすべての名言