出光佐三
0
不言実行は事業家の最も尊重すべき要点であります。大言壮語は実業家の最も慎むべき事であります。実業界の唯一の頼みは実力であります。この実力を個人的錬磨とその団結力によって発揮しようというのが我々の主義方針であります。
3
禅的な言葉でいえば自分を殺す、身を犠牲にするというか克己の精神、これが私の信念である。したがって会社の経営も利益本位じゃなく商売本位、事業本位という考え方になった。
永遠の日本。
現在のように人心の退廃した時代の人を救うには、親切に徹底しなければならぬ。いい加減な親切はかえって逆効果をおこす。
法律、組織、機構の奴隷となるな。
人を育てるのに、手間暇を惜しむな。
商売気を離れて油の用意をした。私のお客だけは油不足で仕事を休むようなことはなかった。他の事業会社では油が切れて事業を休んだところが沢山出た。わたしはただお客のために油を用意しただけだ。しかし戦争が済んだら、油は出光にまかせておけということになった。金はもうけなかったが、得意先をもうけさせた。
人間はお互いに助け合わなければならない。ところが人を助けるためにはまず自分の力を養成することが先決でしょう。しかしその利益を得るために人を害してはなんにもなりませんよ。
2
会社がいよいよ駄目になったら、みんなと一緒に乞食をするまでだ。
1
私は日本人として生まれ、日本人として育てられ、そして日本人として経営をしている。
君たち、店員をなんと思っておるのか。店員と会社はひとつだ。家計が苦しいからと、家族を追い出すようなことができるか!
事業を行うにはまず人材を養成しなければならない。人材はどうして養成するか。それは尊重すべき人間になれということである。自分から見て尊重すべき人間というのは、良心の強い、真の個人である。これらの人々がお互い尊重し合うところに、真の団結がある。
独立不羈の精神の根本は、人間尊重であり、自己尊重であり、他人尊重である。
人格を磨く、鍛錬する、勇んで難につく、つとめて苦労する、贅沢を排して生活を安定する、大いに思索する。
人の頼みがたきを言うは、人その人を得ざりし所以にして、人その人を得れば必ずや好結果を得る。
出光の仕事は金もうけにあらず。人間を作ること。経営の原点は人間尊重です。世の中の中心は人間です。金や物じゃない。その人間というのは、苦労して鍛錬されてはじめて人間になるんです。金や物や組織に引きずられちゃいかん。そういう奴を、僕は金の奴隷、物の奴隷、組織の奴隷という手攻撃している。
何をやるにしても考えて考え抜く。それが私の一生である。
人が「馬鹿だ」と言ったって自分が馬鹿でなければいいということだ。反対に「あなたは偉い人ですね」とおだてられて、偉がっておる馬鹿がおるか。自分が顧みて人間として恥ずかしくない人であればいい。自分が自分を顧みて立派な人間になるということだ。
人は黄金の奴隷になってはいけない。
終戦から2日後の8月17日、社員一同に対し僕は3つのことを伝えた。愚痴を止めよ。世界無比の三千年の歴史を見直せ。そして今から建設にかかれ。
出光佐三のすべての名言