コスト削減といっても簡単なことしかやっていません。本部による集中購買に切り替えましたが、ボリュームディスカウントを狙ったわけではありません。カルビーの場合、それまで余計なものをたくさん買って、余ったら全部捨てるようなことをしていました。本部による集中購買化は、仕入れ先から原材料を買い叩きたかったわけではなく、こうした無駄な買い物をなくしたかったのです。
松本晃
松本晃のその他の名言
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よほどのことがないかぎり、社員の給料を下げてはいけません。社員に対して支払う給与というのは、会社の中で一番大事な投資です。これを経費と勘違いしていては、会社がうまくいくはずがありません。
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企業経営というものは、「この指とまれ!」で同志を募り、集まった人たちと夢を語り、それを創り、皆で実現し、その実現が世の為、人の為となり、すべてのステークホルダーを喜ばせるというシンプルなこと。
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ビジネスの情報はデジタルとアナログの両方が必要です。デジタルは各種経営指標のデータ、アナログは現場へ足を運び、五感を使って感じ取る情報のことです。
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経営の本質とは、すべてのステークホルダーに喜ばれること。顧客も、従業員とその家族も、地域社会も、世界も、環境も、株主も喜ぶということです。
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私には5年後の世界、日本、産業、会社を予測・予知する能力はない。したがって、今年度および次年度の計画とその達成には大いにこだわっている。
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ステークホルダーの中でも、一番が顧客と取引先で、二番は従業員とその家族。三番が地域社会や国、世界、地球環境という広い意味でのコミュニティで、四番が株主。この順番が大切。
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経営はそれほど複雑怪奇なものではない。いくらシンプルにしても実行することは難しいのですから、複雑なことは、なおさらやりようがない。
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資料づくりも数値データに偏りすぎるのではなくて、読む人の気持ちや感性に訴えるアナログの側面を大切にすると、説得力のある効果的な資料になる。
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カルビーにはもともと力がありました。売上高は踊り場で、利益も低迷していましたが、もとの力を引き出してあげれば、良くなることはわかっていました。