松本晃の名言
カルビー会長
松本晃の名言。全184個。
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よほどのことがないかぎり、社員の給料を下げてはいけません。社員に対して支払う給与というのは、会社の中で一番大事な投資です。これを経費と勘違いしていては、会社がうまくいくはずがありません。
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私は経営で大事なことは「結論から考える」ことだと思います。企業にとっての結論は、どんな業種であれ売上と利益を増やすことでしょう。その結論につながる最も簡単でコストの少ない方法を考えればいいのです。
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私には5年後の世界、日本、産業、会社を予測・予知する能力はない。したがって、今年度および次年度の計画とその達成には大いにこだわっている。
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スピードというと業務を行なう速さに意識が向きがちですが、重要なのは不要な業務を排除すること。そうすれば、仕事は速く進む。
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組織というものは、放っておくと会議が増えます。会議で討議するうちに、また別の会議をつくってしまう。必要なのは会議ではなく、どう実現するかというアクションです。
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「失敗はどんどんすべし」と伝えています。課長が失敗して潰れた会社なんてありませんよ。それよりも、彼らが失敗から学んで成長し、自分の頭で考えられるようになることが重要。
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ステークホルダーの中でも、一番が顧客と取引先で、二番は従業員とその家族。三番が地域社会や国、世界、地球環境という広い意味でのコミュニティで、四番が株主。この順番が大切。
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愛社精神などというものは無意味なものであり、意味があるのは、会社とのあいだに交わす契約だ。この仕事をいつまでにやると約束したら、確実にその約束を果たす。それが契約というものだ。
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世界は益々変化する。しかも、その変化のスピードは半端なスピードではない。そのスピードについていけるものだけが生き残り、成長し続けることができる。
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「長くやるな、集中してやれ」。これは、私が口を酸っぱくして社員に言っている言葉です。誤解されがちですが、会社は社員に「時間をかけること」を求めていない。期待しているのは「成果」です。
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結局、高い目標を達成するためには、計画の作り方と、その計画を実行するための土壌や仕組みから変えていかなければならないのです。
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私がカルビーに来る以前も社員はみんな一生懸命働いていましたし、少しでも利益を上げたいという気持ちを誰もが持っていました。でも、働き方や動き方が間違っていた。利益を上げる方法を知らなかったのです。
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「松本のモノの考え方10」は、もう何百回、耳にタコができるくらい言っていますが、それでもまだ覚えていない社員もいると思います。それぐらい、話は伝わらないもの。
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ビジネスや経営に必要なものは地頭だと思います。地頭は、学校の勉強ができるかどうかということではなく、いわば持って生まれた頭のよさがあるかどうかです。
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私はあまり難しいことを考えず、まず結論、すなわち目標を考え、その目標達成につながる最も簡単でコストがかからない方法を検討し、そのとおりに実行しているだけ。
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同じスーパーの中には、一日に数万円の売上がある棚もあれば、まったく売れない棚もある。売り場を観察していると、よく分かります。そのような棚に置かれた商品は、商品自身がお客様を呼ぶのです。
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人を動かすということは、「何のために」するのかという問いかけから始まります。「何を求めているか」をはっきり示さないと、社員は動きようがありません。
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失敗してもいいからチャレンジしてみなさいと言うことが大切。失敗には必ず理由があるからそこから学ぶ。失敗を許し、挑戦を尊ぶ企業文化に変われば、自然と優秀な社員が増えていく。
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目標を定めて、それを達成しなかったら、ビジネスなんてやる意味がない。裏返して言えば、目標設定の仕方が非常に重要なのです。
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正しいと思うことを正しく議論することが、企業経営にとって何よりも重要だ。そのときクレドのように「何が正しいのか」を記したものがあれば、混乱を避けることができる。
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何か新しい商品や事業を立ち上げるとき、「世のため人のためになるか」、「儲かるか」、「勝ち目はあるか」これらを常に考えています。
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押さえるべき大事なポイントがきちんと分かっていれば、経営のやり方はどこも変わりません。どんな業種業界で、何をやっていても一緒。
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会社というものは放っておくと無駄な仕事ばかりやってしまう。そんなものをやめて必要な仕事に集中すれば、短い時間で効率を上げられる。それがいい会社というものだ。
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企業経営というものは、「この指とまれ!」で同志を募り、集まった人たちと夢を語り、それを創り、皆で実現し、その実現が世の為、人の為となり、すべてのステークホルダーを喜ばせるというシンプルなこと。
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今、本部長には自分たちの組織を自由につくらせています。会社の中に優秀な人材を見つけたら、自分のところへ「盗んでこい」と言っています。盗まれたほうが悪い。だから常時フリーエージェント状態です。
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私たちの仕事は人がいなかったら絶対にできません。自分の組織をよくするためにいつも優秀な人を探し、引き込んでいかなければ成果につながらない。
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必要なことは、学び、学んだことを考えること。そして、何事も目的意識を持ってやることです。目的なしに学んでも意味はありません。
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ビジネスの情報はデジタルとアナログの両方が必要です。デジタルは各種経営指標のデータ、アナログは現場へ足を運び、五感を使って感じ取る情報のことです。
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資料づくりも数値データに偏りすぎるのではなくて、読む人の気持ちや感性に訴えるアナログの側面を大切にすると、説得力のある効果的な資料になる。
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かつて生産者の力が強かった時代は、「コスト+利益=売値」だった。だが、今やそれは逆になった。消費者が値段を決める時代だ。だから「売値-利益=コスト」で考えなければいけない。
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私は企業の成長に最も大切なのは、「人の成長」だと思っています。高い目標を掲げても、みんながその気にならなければ達成できないし、人が成長しなければ計画案も実行策も出てきません。
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成果を出すために自分の時間をどう使ったらいいかについて真剣に考えるといい。会社が求めているのが何時間働いたかではなく、成果だから。
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経営はそれほど複雑怪奇なものではない。いくらシンプルにしても実行することは難しいのですから、複雑なことは、なおさらやりようがない。
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税金を払っていないのは、企業家として罪。みんながもっと稼いで税金を払えば、日本は国債を発行して借金をしなくても良いのですから。
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経営者にとっての最も重要な資質は逃げないことだ。嫌なことは誰でも好きではないのだが、人の上に立つ者が逃げてどうなるのだ!
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日本企業が海外市場開拓にいつまでも苦手意識を持つのは、海外展開の計画を立案、実行、修正する力が弱いからではないでしょうか。
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会社が「販売並びに一般管理費」と称する部分の中には、投資と単なる費用があります。人件費というのは一番大事な投資なんです。人件費を減らしたら会社が回らなくなります。だから人件費はむしろ増やします。
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まずはあれこれ考えず、重要かつ緊急な仕事に集中すること。そうすれば、その仕事は短時間で終えられる。そうして生まれた余裕の時間を、重要だけれども緊急性の低いことに充てればいいのです。
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当社の執務フロアには、ドアのついた会議室は一つしかありません。しかも、その部屋は全面ガラス張りで、長々と話すには不向き。落ち着かないから早々に切り上げよう、となります。
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私は、何か分からないことがあると、スーパーの売り場に2時間ほど立ち続けることにしています。売り場に立ってずっと観察をしていると、分かってくることがあるからです。
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経営って2つしかないんですよ。「世のため人のためになること」と「儲けること」。それ以外のことを考えすぎると経営が複雑怪奇になってしまう。
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ビジネスはできる限り高く、かつ達成可能な目標を立て、達成するという約束を株主をはじめとするステークホルダーと結び、その約束に徹底的にこだわって努力し、結果に対して責任を取る覚悟が必要。
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社員が求めていることを理解すことも大事。経営者の要望と社員の要望のマッチングがあって、初めて人は動く。これは部長や課長と部下との間でも、相手にする人数は違うけれども、原理原則は変わらない。
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カルビーにはもともと力がありました。売上高は踊り場で、利益も低迷していましたが、もとの力を引き出してあげれば、良くなることはわかっていました。
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株式会社だから株主の利益が究極の目標という考え方もあります。でも顧客を第一に考える経営は、結果的に株主の利益につながります。
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伊藤忠時代、ビジネス文書は新聞の一面記事にならえと上司から教わった。この構成なら丹念に読む時間がない相手でも即座に内容が理解できる。
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もっと知恵を使って新しい産業、製品、サービスを創出しなければ日本はますます衰退する。「日本人・男・シニア・一流大学卒」だけではもうやっていけない。
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私にとっての経営の軸は何かと考えると、ビジョン、プラン、リーダーシップの3つで、これらが会社経営で最も大事なものだと思います。
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会社経営は結果ありきですから、私も、何を大事にするのかを決め、それを実現するために必要なことを粛々と行なっているだけです。
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「儲かる会社」をつくるために、皆が納得するまで、辛抱強く説明しました。皆が納得しない限り実行には移してもらえませんから。
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経営の本質とは、すべてのステークホルダーに喜ばれること。顧客も、従業員とその家族も、地域社会も、世界も、環境も、株主も喜ぶということです。