童門冬二の名言
小説家
童門冬二の名言。全69個。
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「歴史に学べ」、とよく言われますが、ただ歴史に学ぶというのは、実は間違いなんです。まず必要なのは、経営者やリーダーが今、自分たちがやっていることは正しいんだと、自分を是認することなんですね。
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作品は「何を書いたか」が大切で、「誰が書いたか」は二の次だろう。しかし私にとって作品を信ずることは書き手を信ずることだ。
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今の自分ができることを考え続けることです。何が自分にできるのか。やるべきことは何なのか。その答えは誰も与えてはくれない。内なる自分の心を辿って行くしかないのです。
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僕がものを書く原点は、内村鑑三の「代表的日本人」です。西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹、それに宗教家の日蓮の5人が挙げられています。
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被災地のことばっかり考えていても役に立つわけじゃないんだから、今この仕事場で、手を抜かずに与えられた仕事を続けていく。二宮金次郎の言う積小為大という考えだなあと。
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基本的に歴史に対する姿勢というのは、自分の考え方があって、それを補うために、あるいはそれをより輝かせるために、助長材として取り入れていくのがいいんです。
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ただ仕事を与えるだけではダメなんです。まずは自分で現場を知り、その上で部下に考えさせなくちゃいけない。部下にやる気が出るような工夫を意識しないといけないんです。
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やりたいことをやらせてくれない、最初に考えていたことと違った、やらされている仕事が嫌だ…。でも、それはちょっと気が短すぎます。それで辞められてしまうのは、上の責任と言わざるを得ない。
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リーダーは命がけで物事に当たることが大切です。部下のためなら斬られる覚悟もある、と。だからこそ、部下は感動するわけですね。
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リーダーは、まわりをキョロキョロ伺わないこと。今は、誰もがまわりの評価を気にする時代になってしまっている。みんなビクビクし過ぎています。
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みんな一家言を持つようになった。それに応えなきゃいけない。企業は、選ばれるということを承知の上で、モノやサービスを作っていかないといけない。
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いつも考えるのは宗祖と民衆との結び付き。民衆側のニーズにどう応えてきたのか、人々をどう救ってきたのかということが私にとっては重要です。
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一番大事なのは、何のために仕事をしているか、です。誰かさんのために、という思いを持てるか。それを組織に持たせることができるか。
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会社には、創業者が会社を始めたときの理念が必ずあるはずなんです。何のために会社を興し、事業を始めたか。これを上の人間が忘れずに、常に社歴の浅い若い人に植え付けていくことです。
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講演を聴く、あるいは本を読む方の全員とは言わない。何人かの方が、私の話を会社に持ち帰り、それをみんなで共有してもらえたならば、こんなにうれしいことはない。
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僕は信仰の一歩手前にいるんですよ。大変傲岸不遜だけれども、まだ自分の力を信じたい。人間の可能性を掘り起こして実験していきたいんです。
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宗教者は、特に教える立場にある人は、大きい伽藍の中でやるべきじゃない。やっぱり辻説法、路傍に立って自分の信仰を伝えるべきだということです。
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まずはしっかり自分を持ち、そのことに自信を持つこと。その上で講演を聞いたり、本を読んだりして、足りないところを歴史を学ぶことで補えばいいんです。
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家臣へその仕事の目的を明確に提示し、チームワークをよくして、部下が気持ちよく仕事をするように仕向けていったことからマネジメントを学ぶなら、豊臣秀吉。
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これは徳川家康の哲学ですが、人間がすべてパーフェクトだなんて思うのは、間違いだということです。みんな、いいときもあるが、悪いときもある。想像の70~80%だと思え、と。
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個人も、この仕事ならキミに任せられるという力が求められる。企業も個人も、××さんの言うことなら今回はお世話になろうと言わせるだけのものを作らないといけないということです。
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「人は誰もが、その年齢まで書かれた一冊の本である」と僕は考えています。それまでよほどいいかげんに生きてこない限り、自分という本の中には、読み返すに値する箇所が必ず1つはあります。
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「決断力」はトップ固有の権限です。企業規模の大小を問わず、最終的な決定権は委任できませんし、してもいけません。決断する権限は社長が絶対に手放してはいけないものであり、補佐役も介入してはいけない。
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伊能忠敬のように第2の人生を歩む準備を整えてから歩き出す方がいい。忠敬は伊能家の財政を立て直す実績を示してから、好きな天文学の道を究めたいと幕府の天文方の門をたたきました。
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厳しい状況を乗り越えるために必要なのは自己信仰、自分を信ずることに尽きます。どんなに不安定な状況に追い込まれても、それを乗り越える力は自分には残っているのだと信じ続けること。
童門冬二について
童門冬二は昭和から平成にかけて活躍した歴史小説家。1927年(昭和2年)に東京都に生まれ、東京都職員、東京都立大学職員として勤務。1958年(昭和33年)「旅がらす大名」で作家デビュー。代表作に「上杉鷹山」、「吉田松陰」、「前田利家」などがある。