自分たちが直接やったわけではないけども、やはりシンパシーを持って時代と共に走ったことについての心情的な責任をとらなきゃいけないなっていうことがあるんです。
蜷川幸雄
蜷川幸雄のその他の名言
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すでにできあがっているような、旧左翼みたいなのは嫌で、もうちょっとやわで、新鮮に見える集団を選んだんです。今思えば、きっとね。
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しかり過ぎるとお互いの関係を修復するのに一カ月では難しい。だからしからずに、気長に歩き出すのを待つことにした。その方が仕事が早い。
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今、上演中の「海辺のカフカ」でも、「それは想像力の問題なんだ。夢で荷担した人は、その夢に責任をとらなきゃいけない」という台詞があるんですけど、まさしくそういうことを、自分たちの集団でやりたかった。
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状況と直結しているような内容を、ある種の過激なひた走り方でやっていく集団でした。ですから、同時代の若い人たちにはものすごく受けたと思うんですよ。
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僕の才能のはかり方では見えなかったものがあったのかもしれないと、反省しているわけだ。僕もそれはびっくりしたんだよ、あいつらの無表情の奥には何かがあったんだと。
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集団的秩序で安全、安泰としていられない「常に崖っぷち」という状況を、新しい人を入れることで作りたい。そうやって生きてきたからね。集団、あるいは人間関係、そんなものでは生き残れないんだから。
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若い頃、僕の時間は未来へ向けて無限にあるように思えた。今、僕は終末の時間から逆算する。すると、人も風景も、そう、何もかもが違って見えてくる。僕は、疾走する。
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商業演劇へ行ったら、あまりのひどさに驚いたんです。脇役の俳優たちの横暴さ、自覚のなさに。なんだ、演劇全体が腐ってる、と思いましたね。
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人と違うことをやることで、なんとか自分の存在証明をしたかったんでしょうね。人と違う、すごいものを作りたいっていう思いだけはありました。
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ネクスト・シアターは「真田風雲録」から人数を半分に減らして「美しきものの伝説」を作った。評判がよかったし、あたかもそれがスタートラインだったかのようにネクストのやつらは今、安心してると思う。
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役者にもスタッフにもまずは「それぞれのアイデアを出してくれ!」と頼むんです。もちろん俺が最終的なジャッジはするけど、それぞれが自分の分野のプロだからね。互いに尊重しあわないと、いいものなんてできない。
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「真田風雲録」でメインについたやつらが「美しきものの伝説」の稽古で全員ダメだったんだよ。で、ダメだと思っていたやつらが全員よかった。